プロフェッショナルのチャージレートへの意識について

公認会計士、税理士、弁護士などの士業やコンサルはチャージレート(1時間当たりの請求単価)でクライアントに請求する報酬が決まります。

例えば、公認会計士の監査業務であれば見積工数×職階毎のチャージレートを乗じて年間の監査報酬が決定されるでしょうし、弁護士などであれば法務相談などの実績工数×職階毎のチャージレートなどでクライアントへ報酬を請求することとなります。

チャージレートは、ファーム毎・職階毎に設定がされており、一般的に会計士であればスタッフクラスで1万円~であり、熟練の会計士であれば10万円を超えることもあります(見習いと熟練者で単価に10倍以上もの差がでるのがプロフェッショナルの世界ともいえます)。

このチャージレートの意味合いですが、プロフェッショナル個人にとっては、単なる請求単価というだけでなく、そのプロフェッショナル個人の技量や能力の証ともいうべきもので、特別な意味を持っています(もちろん、実際のチャージレートは個人の技量だけでなく、ファームの看板があるからこそ請求できる単価という面も大きいですが)。

プロフェッショナルファームに所属する方なら、上司や先輩に「1時間●万円のチャージレートでクライアントへ請求するのだから、その分の価値をきちんと出してね」と言われた方もいるかもしれませんね。

技術を磨き、成長し、昇格するほどチャージレートが上がり、本当にクライアントにこのチャージレートを請求するに値する価値を提供できているのかと自問自答する毎日ではありますが、それに見合う価値を提供できるように日々研鑽し、胸を張ってクライアントへチャージできるようになれるよう頑張りたいものです。

以下、プロフェッショナルのチャージレートについて参考になった書籍を紹介します。

波頭亮氏の『プロフェッショナル原論』第3章プロフェッショナルのルールと組織において、プロフェッショナルの報酬ルールについて言及されています。

公認会計士・税理士向けになりますが、佐藤信佑事務所と税理士法人チェスターの共著『「専門特化型」事務所という生き方』において、それぞれの事務所の報酬の決め方のコラムも参考になります。

以上



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