公認会計士試験の勉強を継続するか諦めるか迷っている方が後悔しないための進路選択ガイド

キャリア・転職

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公認会計士試験は、数ある国家資格の中でも最難関の一つです。膨大な勉強時間を費やしてきたからこそ、「ここでやめるのはもったいない」という思いと、「このまま受からなかったらどうしよう」という不安の間で揺れ動くのは当然のことです。
特に近年は受験者数の増加と試験の難化と受験生にとっては厳しい状況が続いていますので、公認会計士試験の勉強を継続するか、諦めるか迷っている方も多いのではと思います。

公認会計士は素晴らしい資格です。筆者の周りでも公認会計士の資格を取得して後悔をしたという声は全く聞かず、キャリアは多種多様ながら自分の人生に満足している方が多い印象です。
本気で目指している方は、出来るなら全員合格して欲しいと思っています。

一方、撤退ラインを決めずに受験期間が長期になってくると、もし仮に合格できなかったときに人生やキャリアに大きなダメージが残る場合もあります。

今の自分にとって、どの選択が最も納得感のあるものになるのか。どういった選択肢が考えられるのか、それぞれの道が持つ特徴を整理していきましょう。

人生の重大な決断ですので自分自身で心から納得できる、後悔しない選択をする必要があると思いますが、そのためにどういった選択肢があるのかを把握する一助になれば幸いです。

試験勉強を継続する場合の2つのスタイルとそれぞれの特徴

勉強を続けると決めた場合、次に考えるべきは「勉強に専念する」か「働きながら目指す」かというスタイルです。

1 受験に専念して最短合格を目指す

大学を卒業後、あるいは休学して勉強時間を100%確保するスタイルです。

  • メリット
    • 圧倒的な学習時間を確保でき、短期合格の可能性が最も高いです。
    • 答練や模試のスケジュールに合わせやすく、学習のリズムを崩しにくいです。
  • デメリット
    • 不合格が続いた場合、職歴のない「空白期間」が長くなるリスクがあります。
    • 周囲が社会人として活躍する中で、精神的なプレッシャーが強まりやすいです。

大学生3~4年生の場合、新卒カードを使う機会との天秤になるため、よく考える必要があります。
もし経済的に余裕がある場合は休学や留年をして新卒カードをキープしながら勉強する選択肢もあるでしょう(就活時の面接では聞かれる可能性が十分ありますので納得のいく説明ができる必要はあります)。

2 社会人として働きながら合格を目指す

一度就職し、仕事と勉強を両立させるスタイルです。

  • メリット
    • 経済的な自立ができ、精神的な余裕が生まれます。
    • 万が一試験を断念しても、キャリアが途切れる心配がありません。
  • デメリット
    • 学習時間の確保が極めて難しく、合格までに長期間を要する傾向があります。
    • 繁忙期などは勉強が手につかず、モチベーションの維持が困難になるケースが多いです。

働きながら勉強する場合は、監査法人や一部会計事務所などでは残業制限のある、働きながら試験合格を目指すコースがあったりするため、勉強時間を確保しつつキャリアを途切れさせない選択肢を取りたい場合は一考の余地があるでしょう。

勉強を諦めて就職する道を選んだ場合のキャリアの広がり

もし「試験勉強から一度離れる」という決断をしたとしても、これまでの努力が無駄になるわけではありません。会計士試験レベルの学習経験は、ビジネスの世界(特に財務会計領域)で非常に高く評価されます。

以下のような就職先では、培った知識をダイレクトに活かすことが可能です。

  • 一般事業会社の経理・財務部門 もっとも一般的な選択肢です。会計士試験で学んだ簿記や財務諸表論の知識は即戦力として期待されます。
  • 監査法人のトレーニーやスタッフ 無資格でも、将来の合格を前提とした「トレーニー制度」を設けている法人が存在します。実務を学びながら試験に再挑戦することも可能です。
  • シェアードサービス会社 グループ企業の経理業務を集約して行う会社です。多様な業種の会計処理に触れることができ、専門性を磨けます。
  • 税理士法人・会計事務所 中小企業の支援や税務申告がメインとなります。会計士試験の知識と親和性が高く、実務経験を積みやすい環境です。
  • FAS(フィナンシャル・アドバイザリー・サービス) M&Aの支援や企業再生など、より高度で専門的なコンサルティングを行う領域です。非常にハードですが、市場価値を飛躍的に高められます。

会計士以外の資格に挑戦して専門性を形にする選択肢

「会計の勉強は続けたいけれど、今の試験制度やボリュームが自分には合わない」と感じている場合、目標をスライドさせるのも一つの戦略です。

  • 日商簿記1級 まずは目に見える成果として取得を目指す方が多い資格です。これがあるだけで、経理職への就職難易度はぐっと下がります。
  • 税理士試験 科目合格制度があるため、働きながら1科目ずつ着実に積み上げることが可能です。将来の独立開業も見据えた選択肢となります。
    また、簿記論・財務諸表論は公認会計士試験の勉強をしてきた方でしたら追加の学習量は少なく済みながら、税理士試験は5科目合格する以外にも大学院での2科目科目免除という選択肢もあるため、時間はかかりますが資格を堅実に取得するという観点からは選択肢に入ると思います。
  • 国税専門官(公務員) 国税局や税務署で働く国家公務員です。試験科目に会計学が含まれており、会計士受験生にとって非常に有利な試験です。安定した身分を得ながら、税務のスペシャリストとしてのキャリアを歩むことができます。また、23年の勤務で税理士資格の付与、勤務10年で税理士試験の税法3科目免除もあるため、将来的に税理士への転向も可能です。
  • USCPA(米国公認会計士) 日本の試験に比べて合格が狙いやすく(合格までに必要な勉強時間も1,000円時間程度と日本の公認会計士試験と比較して数分の1)、英語×会計の強みを持てます。外資系企業やグローバル展開する企業への就職に非常に有利です。

どちらの道を選ぶにしても大切な判断基準とは

「続けるか、やめるか」の決断を下す際、大切にしてほしいのは「自分が何に対して不安を感じているのか、疲れているのか」を見極めることです。

もし、会計の学問自体に嫌気がさしているのであれば、一度全く別の業界に飛び込んでみるのも手です。一方で、「今の勉強環境」や「孤独感」に疲れているだけなら、環境を変える(専念から就職へ、あるいはその逆)ことで道が開けるかもしれません。

どの道を選んだとしても、会計士試験に挑んだという事実は、あなたの「粘り強さ」と「高い学習能力」の証明です。その自信を持って、次のステップを選んでください。

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日々の仕事の忙しさに忙殺されているとあまり意識する機会はないかもしれませんが、公認会計士の資格は市場価値がとても高いです。

自分の市場価値を把握するため、よりよいキャリアを選択するため、より高収入を得るため、人により理由は様々ですが、今すぐ転職する気はなくとも複数の転職サイト・転職エージェントを利用し、今の自分にどのようなスカウトが来るのかを把握しておくのは、後悔しないキャリアを選択していくためには必要だと思います。

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