税務業務は怖いです。
ミスをしたらクライアントに損失を負わせるだけでなく、税理士本人にも責任が問われ、損害賠償請求をされることがあります。
税務業務を行うほとんどの独立会計士・税理士は税倍保険に入ると思いますが、それでもすべての税務業務に起因する損害賠償金に対して保険金で補填されるわけではありません。
例えば、以下の事項には保険金はおりません。
(出典:日税連保険サービス「税理士職業賠償責任保険 新規加入者用 パンフレット」)
そんな税務の怖さを現実感をもって知るために、日税連保険サービスが毎年10月下旬に保険加入者に贈呈(日税連保険サービスのサイト上でも公開しています)している「税理士職業賠償責任保険 事故事例」を読むのをおすすめします。
「税理士職業賠償責任保険 事故事例」では、この1年間で実際にあった事故事例の内容と、実際の損害額、そのうち保険金として支払われた額などが記載されています。
これを読むと、もしミスをしたのが自分だったらと考えゾッとし、税務の怖さが身に沁みます。
税務の怖さをわかった上で、専門家としての注意を払って業務に払うことの重要性を忘れないためにも毎年読みましょう。
また、「人の振り見て我が振り直せ」とも言いますし、実際の税務業務のミス事例を知ることで、自身が同じようなミスを起こさないように注意をすることができます。
「税理士職業賠償責任保険 事故事例」には、事故原因の類型やミスの防止策も記載されていますので、こちらも業務フローや業務の設計を考えるうえで参考になります。
税務業務の怖さを知ったうえで、日々専門家として研鑽を続けていくことがなにより大事だと思います。この記事が、税務業務に携わる方に少しでも参考になれば幸いです。
以上
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