社会人になると、メール作成、稟議書作成、ポジションペーパー作成など様々なビジネス文書を作成する機会があります。
一方、これらについてはきちんと指導されず、自身のビジネス文書作成力、日本語力に自信のない方も多いでしょう。
この記事では、ビジネス文書作成のための日本語力を磨く本を紹介します。
ビジネス文書作成のため日本語力を磨く!おすすめ本の紹介
ビジネス文書検定 テキスト
資格試験を受験する必要はありませんが、ビジネス文書検定のテキストを一読しておくと良いでしょう。
これらのテキストを一読しておくと、ビジネス文書の基礎知識を一通り抑えられます。
例えば、メールに使う敬語などでも、「いたす」と「致す」、「こと」と「事」、「ところ」と「所」、「とき」と「時」、「ください」と「下さい」、「いただく」と「頂く」の使い分けなどについても解説されています。
これらの敬語表現は、社内人十数年目の人でも誤って使用していることが多いので、年次が浅いうちにきちんと身につけておきましょう。
日本語の作文技術
朝日新聞の記者が書いた日本語の文章の書き方の本。初版が1982年で40年以上売れ続けている大ベストセラーの本です。最もおすすめの一冊です。
20歳の自分に受けさせたい文章講義
『嫌われる勇気』の著者の一人である古賀史健の本。
理系の作文技術
読み手が誰で、読み手はその文章から何を知りたいと思っているかをきちんと考えたうえで、論理的に思考し文章化する方法について書かれている本です。
外資系コンサルのビジネス文書作成術―ロジカルシンキングと文章術によるWord文書の作り方
大手コンサルティングファームでドキュメンテーションスキルを指導する著者が、ロジックの組み立てと効果的な表現をWord上で思い通りに実現するテクニックを解説している本です。
大人のための国語ゼミ
事実の多面性、事実・推測・意見の区別、接続詞の使い方、文章の幹と枝葉を分け、大切なことを見抜く要約の力、強い根拠と弱い根拠の区別、的確な質問をするための補助線のひきかた、反論するために論証の構造を見抜く力など、ビジネスの現場で戦う社会人にとっても、国語力は基本でありながら、きちんと身につけている人は少ないのが現実。
この本は、社会人にとって国語力を改めて磨くために有用です。
論理トレーニング101題
ビジネス文書力、日本語力の基本は論理的な文章が書けることです。
この本では101題の問題を解くことを通じて、論理的な思考力を磨くことができます。
出口 現代文の実況中継シリーズ
なぜ大学受験のテキストを?と思われた方もいるかもしれませんが、ビジネス文書について書かれたビジネス書よりも厳しい品質が求められる大学受験のテキストにおいて、高い評価を受けベストセラーを続けている本書は、国語力を鍛え直すためには最良の本です。
大学受験で一定レベル以上の国語力の訓練をされた方には不要かもしれませんが、そうではない方は今一度国語力をイチから鍛え直すためにもおすすめです。
番外編①新・センスのよい法律文章の書き方
法律文章の書き方の本ではありますが、「読みやすい文章を書く技術」、「わかりやすいといわれる文章を書く技術」など、法律文章以外にも共通する文章術についても記載があり参考になります。
番外編②税務意見書の書き方 税務調査に向けた法学ライティング
ニッチな分野の本ですが、税務意見書を読む、あるいは作成する立場にある人には役立つ一冊です。
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