税効果会計は、会計上の利益と税務上の所得のズレを調整する重要な仕組みですが、その複雑さから苦手意識を持つ方も少なくありません。特に実務においては、繰延税金資産の回収可能性や税率差異分析、連結税効果、グループ通算制度の税効果など、高度な判断が求められる場面が多々あります。
この記事では、これから税効果会計を学びたい初心者の方はもちろん、現場でより深い専門知識を必要としている実務者の方に向けて、評価の高いおすすめの本を目的別に紹介します。
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初学者の方が税効果会計の基礎を固めるためにおすすめの本
税効果会計を初めて学ぶ場合、まずは計算の細部よりも「なぜこの処理が必要なのか」という全体像を掴むことが重要です。
すらすら税効果会計〈第3版〉
タイトル通り、難しい概念を噛み砕いて説明している入門書です。
【図解でざっくり会計シリーズ】1 税効果会計のしくみ(第3版)
薄い本ながら、本質的なエッセンスを凝縮して解説しているため、短時間で基本概念をマスターしたい人向けです。
実務全般を網羅的にカバーしたい実務者向けのおすすめ本
日々の経理実務や決算対応では、基本だけでなく例外的な処理や制度の全体像を把握しておく必要があります。
徹底解説 税効果会計の実務〈第3版〉
実務書としての網羅性が非常に高く、多くの経理担当者に支持されている一冊です。法令に基づいた詳細な解説があり、デスクに一冊置いておくと安心感があります。
税効果会計の実務ガイドブック〈改訂版〉 基本・応用・IFRS対応
国内基準だけでなく、IFRS(国際財務報告基準)についても触れられています。グローバル展開している企業の担当者にとって、応用力を養うための強力なサポーターとなります。
ケース別 税効果会計の実務Q&A
理論書だけでは解決できない「現場の困りごと」にフォーカスした一冊です。具体的な事例(ケース)に基づいたQA形式で構成されているため、辞書のように活用することができます。
ただ、この本は絶版になっているため入手が非常に困難になります。
佐和先生もHPで「『ケース別 税効果会計の実務Q&A』はもう改訂されません」と言っているため、再販も望めないと思いますので、一度入手したら手放さない方が良いかと思います。
繰延税金資産の回収可能性を深く掘り下げる専門書
税効果会計の実務でも難関とも言えるのが、繰延税金資産の回収可能性の判断です。企業の事業計画なども関わるため、より専門性の高い書籍での学習が欠かせません。
繰延税金資産の会計実務
回収可能性の判断基準を論理的に解説している専門書です。監査対応など、根拠を持って判断を下さなければならない場面で非常に役立ちます。
税効果会計における 繰延税金資産の回収可能性の実務〈全面改訂版〉
実務上の重要論点に絞って、最新の動向を踏まえた解説がなされています。スケジューリングの考え方など、実務で迷いやすいポイントが丁寧に整理されています。
税率差異分析実務に対応する本
実務上大変な税率差異の分析についても、税率差異の要因が特定できないときに手元に置いておくと安心です。
税効果会計における「税率差異」の実務〈第3版〉
税率差異の仕組みから主要な原因別での解説など、税率差異に特化して詳しく解説されている唯一の本です。税率差異の要因分析に苦手意識がある方におすすめです。
連結税効果に対応するための本
こんなときどうする?連結税効果の実務詳解〈第2版〉
連結財務諸表特有の論点である、連結仕訳に伴う税効果や未実現利益の消去など、個別決算とは異なる視点での実務を詳しく学べます
グループ通算制度を導入している企業の担当者向けの本
実務解説 グループ通算制度の税効果会計
制度の概要から具体的な計算実務まで、グループ通算制度に特化した一冊です。制度変更による影響を正しく把握したい実務家にとって必読の内容です。
第3版 詳解 グループ通算制度Q&A
税効果会計の本ではありませんが、グループ通算制度そのものを理解するために手元に持っておきたい本。制度の細かな疑問点を網羅しており、実務上の例外処理や複雑な計算パターンを確認する際に非常に便利です。
さらなるステップアップ。法人税法そのものを理解しよう。
税効果会計は会計の基準ではありますが、税効果会計の計算を正確に実施するためには、法人税及び法人税申告書(特に別表四・五)の理解が必須となります。
過去記事で法人税のおすすめ本を紹介しているため、法人税の理解があいまいな方は基本的な事項は学習しておくとよいでしょう。
公認会計士におすすめの転職サイト・転職エージェント
日々の仕事の忙しさに忙殺されているとあまり意識する機会はないかもしれませんが、公認会計士の資格は市場価値がとても高いです。
自分の市場価値を把握するため、よりよいキャリアを選択するため、より高収入を得るため、人により理由は様々ですが、今すぐ転職する気はなくとも複数の転職サイト・転職エージェントを利用し、今の自分にどのようなスカウトが来るのかを把握しておくのは、後悔しないキャリアを選択していくためには必要だと思います。
迷った方は、まずは公認会計士の求人が豊富な【MS-Japan】だけでも良いと思います。
①【MS-Japan】
:管理部門・士業特化で最大手。東証プライム上場企業で、公認会計士、USCPA、経理の登録者数が非常に多い。
②【Hupro(ヒュープロ)】
:最速・効率重視。AIを使ったマッチングが売りで、特に会計事務所や若手層の利用が急増中。忙しい方は効率的に転職活動ができます。
③【マイナビ会計士】:利用者数・知名度ともに圧倒的No.1。大手マイナビのネットワークを活かした監査法人・事業会社求人が豊富。
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⑤【コトラ(KOTORA)】:金融業界の代名詞。 投資銀行やPEファンドの求人が非常に豊富。金融業界への転職を考えている方は、今の自身の資格・経験だとどのようなスカウトが来るのか把握するためにまずは登録してみるのをおすすめします。

公認会計士試験のおすすめ専門学校
公認会計士試験はCPA会計学院、大原、TACで合格者数の大部分を占めています。
試験に合格するためには他受験者が解ける問題を絶対に落とさないことが重要になるため、上記3校のなかから選ぶのが良いでしょう。
公認会計士試験に興味のある方はまずは各予備校よりパンフレットを取り寄せて、自分にあった予備校を選ぶのはいかがでしょうか。
①CPA会計学院
②大原
③TAC
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税理士試験のおすすめ専門学校
税理士試験については、大原とTACの2強ですのでこのどちらが良いと思います。
税理士資格は働きながら取得できる、独立開業できる資格という点でとても魅力的な資格ですので、時間をかけて挑戦する価値のある資格だと思います。
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米国公認会計士(USCPA)のおすすめ専門学校
米国公認会計士(USCPA)については、アビタスが合格者に占める割合が90%と圧倒的なため、アビタス一択だと思います。
米国公認会計士(USCPA)は働ぎながらでの取得も現実的なため、会計キャリアに1つ強い武器が欲しいという方にはおすすめの資格です。
ご興味のある方は資料請求、無料説明会は下記リンクより参加できますので、情報収集をしてみるのはいかがでしょうか。

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